人間を対象にする場合には、ある集団に属する人を母集団としてその全員について調査する(全員を標本とする)事も理論上可能だが、例えば、日本の選挙権を持つ国民全員を対象にして
世論調査をする事など事実上不可能(選挙と同じ事になる)だから、この場合も標本から母集団を推定するという方法が必要になるという訳である。また、「ある薬品で治療を受けた患者」を母集団とした場合なども将来の全ての患者を含む必要になるため、やはり同じ方法が不可欠である。
母集団という言葉は、「測定する要素」でなく「測定値」の集合という意味にも用いられる。例えば、カラス成鳥の体重を対象とする場合には、各カラスの体重の集合を「体重の母集団」と呼ぶ。